昼下りの決斗

サム・ペキンパー、1962。ペキンパーの出世作にして『ワイルド・バンチ』などと並ぶ代表作のひとつ。カメラ演出がちょっと無駄にやりすぎな印象もあるのだが、銃撃戦などはさすがのペキンパーという感じ。そこに脇役だがウォーレン・オーツが出てくると画になるというか銃撃戦の緊張感が高まる。ランドルフ・スコットとジョエル・マックリーもマリエット・ハートレイもジェームズ・ドルーリーもなんだかロン・スターを輝かせるために存在しているような脚本になっている。さすがにラストは老練な二大看板にゆずるのだが、ロン・スターはいい役回りを演じていた。紅一点マリエット・ハートレイはもともと女性らしい役柄ではないのだが、それを敢えて演出せずに描いていて好感が持てた。95点。