新聞記者

藤井道人、2019。こういう社会派映画をやらせたらやっぱアメリカだよなあと痛感した。あと韓国もこの映画よりは上のものが多くある。まず脚本がどうなんだろうという疑問が残る。もしくは演出が悪いのかもしれない。サスペンス調なのにどうも鈍い映画に思えて仕方がないのだ。結局のところ、よくこの内容の映画が撮れたものだ、日本には表現の自由があまりないとはいえ、ここまでの作品ができるのだから素晴らしいではないか、というような文脈くらいしかこの映画を語る視点ってないような気がする。主演はシム・ウンギョンなのだが、映画にはすごく合っていたというか彼女の映画になっていた。しかし日本語にやや無理があるためもっと日本語のうまい女優で見たかった。90点。